Progress of Digestive Endoscopy
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症例
内視鏡で虫体を摘出した大腸アニサキス症の1例
前多 力北村 大介関 英一郎冨木 裕一権田 厚文
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キーワード: 大腸アニサキス症
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2009 年 74 巻 2 号 p. 90-91

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抄録

 症例は66歳,男性。1カ月前の検診で便潜血陽性を指摘され当院受診,大腸内視鏡を施行した。上行結腸肝彎曲部に,粘膜に刺入するアニサキス虫体を認めた。刺入している浮腫状の粘膜を含め,生検鉗子で摘出した。抗アニサキスIgG・IgA抗体は陽性で,問診では3日前に生イカを摂取していた。大腸アニサキス症は全アニサキス症の約1%と稀であるが,大腸内視鏡検査の普及によって今後も報告例は増加すると考えられる。

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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