Progress of Digestive Endoscopy
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症例
虫垂孔からの活動性出血に対し止血クリップ閉鎖が有効であった1例
斉田 芳久中村 寧榎本 俊行中村 陽一片桐 美和高林 一浩長尾 さやか渡邊 良平大辻 絢子岡本 康渡邉 学草地 信也長尾 二郎
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キーワード: 虫垂出血, 止血クリップ
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2009 年 74 巻 2 号 p. 92-93

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抄録

 虫垂孔からの噴出性出血に対し止血クリップが有効であった症例を報告する。症例は50歳代女性。ビールを飲んだ後の突然の血便にて来院,緊急大腸内視鏡検査で虫垂孔からの活動性・噴出性の出血を認めた。虫垂開口部を金属性止血クリップ7個で閉鎖したところ止血された。止血後新たなる出血は認めず,止血後5日間にて退院。その後再出血予防のために2カ月後に虫垂切除術が施行された。検体では虫垂内に二カ所の出血点を認めた。

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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