いわき市立総合磐城共立病院/消化器科
2010 年 76 巻 2 号 p. 106-107
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症例は76歳の男性。平成21年5月中旬より便秘が出現,6月中旬に排便がなくなり,下腹部痛,臍周囲に発赤,膨隆が出現したため当科を受診し入院。CT検査では,S状結腸の壁肥厚,膀胱頭側から臍に連続する膿瘍腔を認め,内視鏡的に粘膜は発赤,浮腫状で狭窄していた。悪性腫瘍の併存も否定できず,外科的切除を行ったが,炎症所見のみで悪性所見はみられなかった。尿膜管遺残が臍周囲膿瘍の形成に関与した稀な症例と考えられた。
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
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