抄録
【目的】PPI+AMPC+CAM(PPI/AC)療法とPPI+AMPC+MNZ(PPI/AM) 療法を比較しPPI/AM療法による一次,二次除菌率を検討した。【方法】2008年から2010年に,千葉県香取市において上部消化管内視鏡検査の生検でH. pylori陽性と診断し,初回除菌治療した患者を検討対象とした。胃・十二指腸潰瘍有病者(77例)に対しては保険適応のPPI/AC療法を施行した。除菌を希望する潰瘍を認めない患者(8例)に対しては,情報提供しPPI/AC療法またはPPI/AM療法を自己選択後自費診療で一次除菌治療した。除菌判定は尿素呼気試験で施行し,両療法の一次除菌率を比較した。また,PPI/AC療法で除菌に失敗した症例にPPI/AM 療法による二次除菌を勧め,二次除菌率も検討した。【結果】一次除菌にPPI/AC療法を施行した症例は77例で除菌成功は61例(79.8%),PPI/AM療法を施行した症例は8例全例で除菌に成功した(P=0.15)。PPI/AC療法で除菌失敗した16例中14例にPPI/AM療法で二次除菌を施行し全例で除菌に成功した。PPI/AM療法はPPI/AC療法に対して有意に除菌率が高値であった(P=0.01)。両療法ともに特記すべき副作用を認めなかった。【結論】PPI/AM療法はPPI/AC療法より一次二次除菌ともに除菌率が高値で,施行全例で除菌に成功した。