Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
食道ESD後の狭窄予防処置-トリアムシノロン2回局注法の安全性,有用性の検討
浦牛原 幸治平昭 衣莉柴田 勇永田 紘子間渕 一壽佐野 智彦小野 圭一小島 茂武田 雄一野内 俊彦
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2012 年 81 巻 2 号 p. 48-52

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抄録
【目的】食道3/4周以上の広範囲切除例では術後狭窄が高頻度に起こるが,近年,食道内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後の狭窄予防法が確立しつつあり,病変周在性の限界がなくなってきた。バルーン拡張は処置回数が多く,現状での第一選択はステロイド局注法,ステロイド全身投与であろう。ステロイド全身投与は,食道ESD対象者には高齢者が多く,糖代謝,HBVキャリアのHBV再活性化,de novo B型肝炎発症等,投与に際し全身状態の十分な把握,留意が必要である。当院では3/4周~亜全周切除症例にはトリアムシノロンアセトニド(以下,TA)2回局注法を施行しており,他院の局注法と比較し本法の安全性,有用性を検討した。【方法】当施設で2011年5月~2012年8月までに施行した3/4周~亜全周切除となった食道ESD症例7例に対して,TA懸濁液(40mg/ml)2~3倍希釈液をESD後の潰瘍周囲,潰瘍底に0.1~0.3mlずつ局注した。ESD直後,7日後の計2回局注を行い6週後の内視鏡検査で効果判定をした。【結果】3/4周以上亜全周切除までの症例は2回局注6週後の内視鏡検査時,全例通常上部用scopeは通過可能で狭窄を認めず,追加治療を要さず,偶発症を認めなかった。【考察】当施設のTA2回局注法においては,①TA懸濁液濃度を濃く調整し,②穿孔予防のために1カ所の局注量を0.1~0.3mlに抑え,③2回局注することで潰瘍全体に薬剤を行き渡らせる,という工夫があり,安全性を保持しつつ効果を高められる可能性が示唆された。
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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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