Progress of Digestive Endoscopy
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内視鏡の器械と技術
当科における大腸悪性狭窄に対する大腸ステント6例の治療経験
廣岡 映治松山 秀樹伊藤 眞史佐藤 純福田 千文岡本 史樹
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2013 年 83 巻 1 号 p. 43-46

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抄録
大腸悪性狭窄によるイレウスは,日常よく遭遇するoncological emergencyである。従来はHartmann手術や人工肛門造設術による二期的手術が行われていたが,近年経肛門的イレウス管留置や大腸ステントが導入され緊急手術が回避されるようになった。大腸ステントは非手術症例に対する姑息的治療や手術までの待機的治療(bridge to surgery : BTS)として安全に行われるようになったが穿孔や逸脱などの偶発症を起こす可能性もあり,留置する際には細心の注意が必要である。今回我々は緩和医療として3例,BTSとして3例に対する大腸ステント治療を経験した。全例でステント留置は成功したが1例は留置後早期に敗血症を来しステントによる影響が示唆された。しかし5例は穿孔や逸脱などの偶発症を認めずイレウス管による苦痛と人工肛門を回避でき,患者QOLの向上に大きな役割を果たした。
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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