抄録
大腸内視鏡検査専用検査食を使用することにより,腸管洗浄液の減量と患者受容性のさらなる向上が可能かどうか検討した。過去に大腸内視鏡検査を,検査前日の就寝前にピコスルファートナトリウム水和物内用液0.75%,20mlを内服,検査当日にポリエチレングリコール含有電解質溶液(以下,PEG) 2l服用する前処置(PEG2l法)を行った患者30例を対象とし,検査前日の昼食以降(昼食・間食・夕食)の食事に,大腸内視鏡検査専用検査食を摂取してもらい,PEG2l法のPEG服用量を1lに減量して前処置(検査食法)を行った。前処置の完了率,腸管洗浄度を評価した。また患者受容性,有害事象(嘔気,腹満),次回希望する前処置法(検査食法もしくはPEG2l法)についてアンケート調査を行った。1例で同意撤回があり,29例に検査食法による前処置を行った。2例で洗浄不良がありPEG1lを追加内服した。PEG1l内服のみの27例のうち,26例においては,腸管洗浄度は良好であったが,1例で洗浄度が不十分であった。検査食群では全例で前処置を完了できた。検査食法を行った全例で,次回も検査食法を希望した。今後,対照群を設定したランダム化比較試験が必要と考えられるが,大腸内視鏡検査専用検査食を使用することにより,腸管洗浄液減量の可能性が示唆された。