抄録
症例1 : 53歳,男性。進行食道癌術後,縦隔内リンパ節再発による胃管閉塞を発症。減圧目的で経皮経食道胃管挿入術(percutaneous trans-esophageal gastro-tubing : PTEG)を留置し,放射線治療を施行しリンパ節の縮小を認めたためPTEGが抜去可能となった。症例2 : 76歳,女性。胆囊癌の浸潤による噴門部狭窄を発症したため,経皮経胃的空腸瘻造設と減圧目的にPTEGを留置した。しかし粘稠性の唾液を頻回に嘔吐しPTEGのドレナージ不良を認めたためクリオドレーンバック(住友ベークライト社製)をPTEGに接続したところチューブの閉塞はなく,嘔気,嘔吐は消失した。今回,悪性噴門狭窄,下部食道狭窄に対してPTEGを施行し,放射線治療後に抜去が可能であった1例,チューブに陰圧をかけることにより症状コントロールができた1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。