Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
カプセル内視鏡による十二指腸から腫瘍病変までの推定距離の検討
前田 光德平石 秀幸
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2016 年 88 巻 1 号 p. 50-54

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抄録
【背景】カプセル内視鏡検査(CE)で認めた病変が,ダブルバルーン内視鏡検査(DBE)で検出できないことがしばしばある.DBE前に病変までの距離を推測できれば検出率は向上するが,そういう報告は調べた限りない.【目的】CEによる病変までの推定距離がDBEで測定した病変までの距離と比較検討を行った.【対象と方法】対象は,CE,DBEの両デバイスで腫瘍を確認,距離を測定した15例とした.RAPID Access 6.5(8.0)softwareによるCEの推定位置を表す%表示(8.0では小腸画像表示進歩率=P)を用いた推定距離をPD(cm)=P×小腸長,同様にCEの通過時間を表す%時間(小腸通過時間率=T)による推定距離をTD(cm)=T×小腸長とし,DBEでの測定値(=DBE)と比較検討した.P,Tはカプセル内視鏡レポートに記載された数値を使用し,小腸長はTD,PDとDBEの決定係数が最も高値であった9mとした.【結果】TD,PD,DBEの平均値は,各々298.1±266.9,345.0±309.4,378.1±346.8cmであり,有意差を認めなかった(P=0.777).またTDとDBE,PDとDBEの相関係数は0.912,0.965と強い相関関係にあった(P<0.01).CEによる推定距離はDBE施行時の距離の目安に有用と考えられた.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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