主催: 人工知能学会
会議名: 第100回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 100
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/02/29 - 2024/03/01
p. 47-52
チャットボットへのキャラクター性の付与を目的に,キャラクタービジネスで売り上げの多い『ウマ娘 プリティーダービー』を対象として,ゲーム内のセリフから,意図の分類と形態素解析を行った.分析手法として,使用する意図の残差分析,意図のbigram,意図ごとに使用する自称詞と対象詞の比較を行った.また,使用する意図の残差分析は一般女性との比較も行った.その結果,キャラクターと一般女性が使用する意図に大きな差異があることが明らかとなった.また,自発的で積極的な意図を使用する特徴,思考や同意をすることで落ち着いた発話をしている特徴,相手に相槌や同意をすることで相手に甘えるような特徴から自信家,お嬢様,弱気の属性のキャラクターらしさが計量的に明らかとなった.得られたキャラクターの特徴量をチャットボットのプロンプトとして利用することでキャラクターを想起させるチャットボットに活かすことができると考えられる.