2017 年 91 巻 1 号 p. 114-117
近年の高齢化社会の影響で100歳を超える超高齢者の消化器疾患も増加している.内視鏡治療を施行した100歳の超高齢者症例を2例経験したので報告する.症例1は100歳の男性で,総胆管結石性胆管炎の診断にて他院より当科転院.腹部造影CTにて肝門部胆管に結石を示唆する所見を認め,血液検査所見にて胆管結石による閉塞性黄疸・胆管炎の所見を認めたため,同日緊急ERCPを施行した.Plastic stentを留置し1週間後砕石し第25病日軽快退院した.症例2は100歳の女性であり,施設入所中に上腹部痛と嘔吐を認め,当院に救急搬送された.腹部単純CTにて結腸肝彎曲部に不整な壁肥厚認め,口側の腸管が拡張し液面形成しており,大腸癌による腸閉塞が考えられた.肝彎曲部に全周性の2型腫瘍を認め,Niti-S大腸用ステント(18mm径/8cm長)を留置した.留置後6日目より食事開始し,第15病日軽快退院した.以上の2症例について若干の文献的考察を加え報告する.