2019 年 94 巻 1 号 p. 49-51
症例は34歳女性,27歳時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を発症した.内科的治療抵抗例として29歳時に全大腸摘出術および回腸嚢肛門管吻合術を施行された.
術後5年目である,34歳時に上腹部痛および嘔気にて入院となり,上部および下部消化管内視鏡検査にて潰瘍性大腸炎の上部消化管病変および回腸嚢炎を認めた.メサラジン(ペンタサⓇ)の粉砕投与およびメトロニダゾールの投与にて病状は改善し,退院となった.
潰瘍性大腸炎の術後に上腹部症状が出現した場合は潰瘍性大腸炎の上部消化管病変の存在も考慮する必要があり,示唆に富む一例であったため報告する.