消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2189-0021
Print ISSN : 0389-9403
症例
虫垂炎切除術後の根部断端を先進とする成人腸重積症の1例
石山 純司石丸 神矢三浦 昭順小林 勇治春日井 尚宮島 伸宜酒井 滋山川 達郎
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1999 年 53 巻 p. 87-90

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抄録
 成人の腸重積症は比較的まれな疾患であり,通常,腫瘍などの器質的疾患に起因する場合が多いとされている。今回われわれは,内視鏡的に解除できた虫垂切除術後の虫垂根部断端を先進部とする盲腸結腸型の腸重積症を経験したので,文献的考察を加え報告する。症例は38歳,男性。平成9年2月26日に急性虫垂炎にて虫垂切除術を施行された。平成9年10月26日右下腹部痛を主訴に来院した。排ガスはみられたものの,腹部単純X線写真ではびまん性に小腸ガスが認められた。腹部CTではtarget like appearanceを認め,腸重積症と診断した。腸重積は大腸電子スコープを用いてairを注入することにより,直視下に整復された。先進部は虫垂切除術後の根部断端結紮糸による隆起であった。結紮糸を抜去することにより隆起は高さを減じ,再び腸重積の先進部にならないと考えられた。
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© 1999 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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