1999 年 55 巻 2 号 p. 22-24
上部消化管検査における超広角電子内視鏡(XGIF-QW230)の有用性について検討した。今回使用した機器は,オリンパス社製GIF-Q230をもとに先端部のレンズの視野角を140度から170度に拡大したXGIF-QW230である。XGIF-QW230は,in vitroおよびin vivoの検討でGIF-Q230に比べ広い視野面積を確保できた。視野周辺部で像の歪みが生じたが,生体内では周辺部の歪みはほとんど観察の支障にならなかった。さらに,上十二指腸角や吻合部肛門側の観察がより容易であった。本機種は改良によりルーチン検査に十分使用可能であると考えられた。