日本歯周病学会会誌
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原著
アスコルビン酸ナトリウム配合歯磨剤の歯周炎に対する臨床効果
久野 彰子佐藤 聡鴨井 久博高柳 和明伊藤 明代伊藤 太一渋川 義宏山田 了鴨井 久一
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2004 年 46 巻 2 号 p. 137-142

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抄録
本研究の目的は, アスコルビン酸配合歯磨剤の歯周炎に対する臨床効果を検討することである。被験者は, 歯周炎患者53名 (男性15名, 女性38名, 平均年齢44.0歳) であり, 試験は二重盲検法により行った。ゼオライト, モノフルオロリン酸ナトリウムを配合した歯磨剤 (D-1), D-1に1.0%アスコルビン酸ナトリウムを配合した歯磨剤 (D-2), D-1に0.1%酢酸トコフェロール, 0.05%セチルピリジニウム, 0.05%β-グリチルリチン酸を配合した歯磨剤 (D-3), およびD-3に1.0%アスコルビン酸ナトリウムを配合した歯磨剤 (D-4) の4種類の歯磨剤を用意し, そのうち1種類を被験者に4週間使用させた。歯周病の臨床パラメーターは試験開始時, 2週間後, 4週間後に測定し, 比較検討を行った。
その結果, アスコルビン酸配合のD-2, およびD-4使用群の出血スコアにおいて, 試験開始時と4週間後の間に統計学的有意差が認められた (p<0.05, p<0.01)。また, 4種類の歯磨剤のうち, D-4が歯周炎の改善に最も効果的であり, gingival index (p<0.01), probing depth (p<0.01), および出血スコア (p<0.01) において, 試験開始時と4週間後の間に統計学的有意差が認められた。これらの結果から, アスコルビン酸配合の歯磨剤が歯周炎に対して有効であることが示唆された。
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© 2004 特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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