日本歯周病学会会誌
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原著
歯周疾患治療用歯磨剤アセスの歯周病患者に対する臨床パラメーターの改善効果と細菌学的評価:ランダム化非盲検比較試験
白川 哲松島 友二早田 優樹中野 瑶子仲田 桃子中川 朋人永島 百合二階堂 雅彦五味 一博
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2018 年 60 巻 4 号 p. 173-182

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抄録

歯周病治療薬アセスは配合成分(ラタニア,カミツレ,ミルラ)に抗炎症・歯肉収斂作用があり歯周病を改善するとの報告がある。これらの成分には抗菌性があることが示されているが,アセス使用に伴う口腔内細菌に与える影響についての検討は行われていない。本試験ではブラッシング時にアセスを併用し臨床パラメーターならびに口腔内細菌に与える影響を調べることを目的とした。

試験はランダム化非盲検並行群間比較試験として行った。ブラッシングを朝夕2回,各5分間アセスあるいは対照製剤を用い行わせ,開始日,2週および4週後にGI,PD,BOP,PCR測定,および唾液サンプル法による細菌検査をPCR- Invader法にて行った。

アセス群ではGI,BOPおよびPDは開始日と比べ2週ならびに4週後で有意な改善を認めた。一方で対照製剤群はどの臨床パラメーターにおいても改善を認めなかった。細菌検査では,アセス群は対照製剤群に比べ総菌数の有意な減少を認めた。アセス群の群内比較ではT.forsythiaT.denticolaP.intermediaにおいて有意な減少を認めた。さらに歯周病原細菌の減少率を検討したところ,総菌数,Red complexおよび5菌種においてアセス群で有意に高かった。

アセスは,歯周病原細菌を含む口腔内細菌の減少を引き起こすとともに,臨床パラメーターの改善を促すことが示された。

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