日本歯周病学会会誌
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唾石中のシュウ酸とカルシウム量
大森 恒榊原 鋭郎岡部 京平稲垣 幸司山田 史郎中静 正
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1986 年 28 巻 1 号 p. 176-178

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抄録

唾石形成におけるシュウ酸の役割を明らかにする目的で, 唾石症患者から採取した唾石中のシュウ酸量とカルシウム量を測定した。
シュウ酸量の測定は, Horikawaらが開発した高速液体クロマトグラフィーを用いる測定法により測定した。
唾石中のシュウ酸量は7.25±2.63n mol/dry weight mgで, カルシウム量は264.7±58.4μg/dry weight mgであった。この結果から, 唾石の形成にシュウ酸が関与していることが示唆された。

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