日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
Print ISSN : 0385-0110
ISSN-L : 0385-0110
歯周疾患の疫学調査における部分診査法と全部診査法の比較
石川 秀忠田辺 雅次中村 信行斉藤 優理絵李 文昭塩野 宗則新井 高中村 治郎
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 28 巻 1 号 p. 281-286

詳細
抄録

比較的軽度の歯周疾患患者150名を用い, 歯周ポケットの深さ, 骨残存量, 動揺度の3項目について全部診査法とRamfjordの6歯法による部分診査法の比較検討を行なった。
歯周ポケットの深さ, 骨残存量, 動揺度とも全部診査法とRamfjordの6歯法による部分診査法の間に推計学的有意差は認められなかった。また, 歯周ポケットの深さ, 骨残存量において, 歯群の平均値と, 歯群の代表歯および代表歯以外の歯の間に推計学的有意差は認められなかった。
以上のことにより, Ramfjordの6歯法は部分診査法の一つとして有用であり, またその歯群内の他の歯が代表歯として使用できることも明らかになった。

著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top