抄録
gnanule状, block状Hydroxyapatite (HAP) を歯周炎患者の骨欠損に応用し, その有用性を臨床的に検討した。予後観察対象は慢性辺縁性歯周炎を有する患者23名, 30部位であった。初期治療終了後, フラップ手術を行ない, granule状, block状HAPを充填した。予後観察は, 術前, 術後1週, 3, 12, 24, 36ヵ月とし, ポケット深さ, 臨床的付着位置の測定, 口腔内カラー写真, 非規格X線撮影を行なった。
1. 術後12ヵ月以降はgranule状, block状HAPともに安定した成績が得られた。
2. granule状, block状HAP間に予後観察の結果, 著明な差はみられなかった。
以上の結果よりgranule状, block状HAPともに臨床上有用な材料であると思われる。