日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
Print ISSN : 0385-0110
ISSN-L : 0385-0110
ヒト白血球抗原 (HLA) 遺伝子の制限断片長多型 (RFLP) 解析による歯周病病態の分子生物学的研究
高柴 正悟
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 32 巻 2 号 p. 386-401

詳細
抄録
Polymorphism in periodontitis, Disease marker, HLA, RFLP analysis, Gene diagnosis要旨: 免疫応答に重要なヒト白血球抗原 (HLA) クラスIIβ 鎖遺伝子の多型解析で遺伝子変異を検出し, それが特定の歯周病のマーカーとなる可能性を探求することを目的とした。
日本人の歯周病患者70名および歯周組織が健康な26名のHLAフェノタイプを補体依存性細胞障害試験で同定し, HLAフェノタイプの検出頻度を調べた。しかし, 患者に特徴的なHLAフェノタイプは見出せなかった。そこで, HLAの微細な差異を検出するため, 歯周病患者15名および健康者5名について, RLAクラスIIβ 鎖遺伝子の制限断片長多型 (RFLP) 解析を行なった。その結果, 一部の患者に特徴的なHLA-DQβ 鎖遺伝子の変異を検出した。また・ポリメラーゼチェインリアクション (PCR) 法を用いて増幅したDNAを用いることによっても, その変異を検出できた。
以上の結果は, 遺伝子変異を歯周病の病態マーカーとして利用し得ることを示唆する。
著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top