日本歯周病学会会誌
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Actinomyces viscosusのラット口腔内感染に対する経口免疫の効果
長畑 哲二佐々木 修二吉江 弘正原 耕二
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1990 年 32 巻 2 号 p. 470-481

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抄録
本研究はA. viscosusのラットでの生着及び生着したA. viscosusに及ぼす経口免疫の効果を検討した。生着に及ぼす免疫の影響をみるために, ホルマリン処理したA. viscosusで経口免疫を行い, 唾液中の抗A. viscosus IgA及びIgG抗体価の上昇が認められた後に同細菌を口腔内接種し検討した。その結果, 経口免疫をせず, A. viscosusの接種のみ行った対照群に比較し, 免疫群ではA. viscosusの生着の程度は有意に少なく, 経口免疫によりA. viscosusの生着が抑制されることが示された。一方, 予めA. viscosusを隼着させた動物にホルマリン処理した同細菌で経口免疫を行なった場合, 抗A. viscosusIgA及びIgG抗体が長期間, 唾液中に分泌されているにもかかわらず一旦生着したA . viscosusは口腔内から排除されず, 対照群と有意差はなく経口免疫の効果は認められなかった。
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