日本歯周病学会会誌
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スクラッビング法における種々の歯ブラシのプラーク除去効果とブラッシング圧に関する研究 (第6報)
植毛本数と歯ブラシの毛全体の硬さ (座屈強度) の異なるナイロン毛歯ブラシについて
鈴木 丈一郎伊藤 嘉彦関 規子夏目 幾人福島 將人渡辺 孝章新井 高中村 治郎
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1990 年 32 巻 4 号 p. 1048-1058

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抄録

スクラッビング法に適した歯ブラシについて, 第6報として植毛本数と硬さの違いがプラーク除去効果とブラッシング圧に与える影響について比較検討した。
今回は, 植毛本数 (毛の直径) (0.20mm, 0.25mm, 0.30mm) と毛の硬さ (座屈強度) (7kg, 10kg, 12kg) の異なる9種類の歯ブラシを試作した。被験者9名にスクラッビング法によるブラッシングを行わせ, 前後のプラークのスコアーを測定し, プラーク除去率を算出した。ブラッシング圧は, 渡辺のブラッシング圧測定装置を用いて測定した。
その結果, プラーク除去率は3種類の植毛本数および3種類の毛の硬さの間には有意差は認められなかった。
ブラッシング圧は, 毛の硬さ (座屈強度) 別に7kg (平均296.3g/cm2), 10kg (411.99/cm2), 12kg (405.7g/ cm2) となり, 3種類の毛の硬さの間に有意差 (P<0.01) を認めたが, 3種類の植毛本数の間には有意差は認められなかった。

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