日本歯周病学会会誌
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歯周ポケット内ポリアミン量と臨床パラメータとの関係
鈴木 美紀米田 栄吉堀内 博
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1991 年 33 巻 3 号 p. 695-702

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抄録

歯周疾患患者の臨床パラメータとポリアミンとの関係を知ることを目的とし, 歯周ポケット内のポリアミンを分析した。歯周疾患を有する外来患者15名, およびCPITNによる検診で13以上のCPITN値を有する中学, 高校生45名の計60名を対象とした。歯周ポケット浸出液を採取し, ポリアミンの種類と量を測定した。その結果, ポリアミン量と年齢およびポケット深さとの間には有意の正の相関関係を認め, 特にスペルミン (Spm), プトレッシン (Put) が強い相関を示した。BIとGIおよびポリアミン量には有意の相関がみられず, CPITN値とはカダベリンのみが弱い正の相関がみられた。骨吸収度との関係においては, スペルミジンを除いて有意の正の相関がみられ, 特にSpmが強く相関した。以上から, 歯周疾患の進行程度にCadやSpdよりもSpmとPutが強く関与していることが示唆された。

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