パーソナリティ研究
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原著
愛着機能尺度(Attachment-Function Scale)作成の試み
山口 正寛
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2009 年 17 巻 2 号 p. 157-167

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抄録
本研究の目的は,愛着理論における愛着機能に焦点を当てた,愛着機能尺度(Attachment-Function Scale; AFS)を作成することである。AFSは,「安全基地」,「安全な避難所」,「近接性の維持」を下位概念と設定し,全15項目からなる尺度を構成した。本尺度を大学生246名に実施し,探索的因子分析をしたところ,上記の3因子が抽出され,確証的因子分析においても高い適合度が示された。また,α係数においても高い信頼性が示された。相関分析の結果から,愛着尺度であるECR-GOとの関連が示され,孤独感や絶望感とも負の相関が示された。これらの結果から,AFSは,内的作業モデルにおける「自己モデル」と「他者モデル」,および社会的適応性と関連する尺度であると考えられた。したがって,AFSは愛着理論における愛着機能を測定する尺度であると考えられ,AFSの信頼性と妥当性の一部が確認された。
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© 2009 日本パーソナリティ心理学会
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