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パーソナリティ研究
Vol. 17 (2008) No. 2 P 182-193

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http://doi.org/10.2132/personality.17.182

原著

本研究の目的は,わが国の大学生にみられる被害妄想的観念を測定するため,Freeman et al. (2005) のParanoia Checklistの日本語版 (JPC) を作成し,その内的一貫性および妥当性を検証することであった。研究1では,大学生244名がJPCおよびパラノイア尺度からなる質問紙に回答した。その結果,JPCは1因子構造であること,およびJPCの十分な内的一貫性が確認された。また,パラノイア尺度はJPCの頻度,確信度,苦痛度得点と有意な相関がみられた。研究2では,大学生124名が,特性不安,自尊心,社会不安,特性怒り,ソーシャル・サポートおよびJPCからなる質問紙に回答した。JPC得点を基準変数とした重回帰分析の結果,不安,社会不安および怒りの強い者,およびソーシャル・サポートの少ない者は被害妄想的観念が強かった。以上の結果から,JPCの内的一貫性と妥当性の一部が確認された。また,不安,社会不安,怒り,ソーシャル・サポートは被害妄想的観念の形成や維持に重要な要因であることが示唆された。

Copyright © 2009 日本パーソナリティ心理学会

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