パーソナリティ研究
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原著
青年期における不快情動との直面を促進する要因に関する検討
福森 崇貴小川 俊樹
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2009 年 18 巻 1 号 p. 12-20

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抄録

本研究は,a)不快情動との直面を促進する要因とはどのようなものか,b)それらの要因は不快情動の回避にどのような影響を及ぼすか,の2点について検討することを目的として行われた。自由記述式調査およびそこから得られた項目群の因子分析結果から,不快情動との直面を促進する要因は,“支えてくれる他者”,“気分調整の自信”,“環境的ゆとり”,“つらい過去経験”,“成長への意志”の5つから捉えられることが示唆された。また,構造方程式モデリングを用いたパス解析の結果,直接・間接的に不快情動回避に影響を及ぼしていたのは,“気分調整の自信”,“支えてくれる他者”,“環境的ゆとり”の3要因であった。よって,不快情動との直面を考える上では,特にこれらの要因が重要となることが示された。

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© 2009 日本パーソナリティ心理学会
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