J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

パーソナリティ研究
Vol. 18 (2009) No. 1 (2009) P 21-34

記事言語:

http://doi.org/10.2132/personality.18.21

資料

本研究は,本邦の大学生を対象に調査を実施し,抑うつ的反すうに関するポジティブな信念の確信度を測定する尺度を作成すると共に,どのような内容の信念が抑うつ的反すう傾向と関連しているのか検討することを目的とした。研究1では,“人生への悪影響の回避”,“問題解決能力の向上”,“感情制御の促進”,“現状の悪化の回避”の4下位尺度からなる「抑うつ的反すうに関するポジティブな信念尺度 (PBDRQ)」が作成された。研究2では,PBDRQの併存的妥当性と再検査信頼性が確認された。研究3では,“人生への悪影響の回避”と“現状の悪化の回避”という,反すうしないことで生じる不利益に関する信念が抑うつ的反すう傾向と関連していることが示された。結果より,抑うつ的反すうに関するポジティブな信念の中で,特に反すうしないことで生じる不利益に関する信念を変容することにより,抑うつ的反すう傾向を効果的に低減できる可能性が示唆された。

Copyright © 2009 日本パーソナリティ心理学会

記事ツール

この記事を共有