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パーソナリティ研究
Vol. 20 (2011) No. 2 p. 84-97

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http://doi.org/10.2132/personality.20.84

原著

定廣・望月(2010)は日常生活で行われる演技は「目立つ演技」,「目立たない演技」,「自己や利益のための演技」の3パターンに分類されることを示している。本研究では,どのような特性が演技パターンに影響を与えているのかを検討することを目的とした。行動,動機,場面の観点から演技の頻度を測定する日常生活演技尺度を作成したところ,得点には性差が見られ,女性は「目立たない演技」得点が高かった。また賞賛獲得欲求は「目立つ演技」と,拒否回避欲求は「目立たない演技」と強い正の相関があることが示された。各欲求が低い場合,男性では「目立つ演技」の得点が大きく低下するのに対し,女性では低下の程度が緩やかな傾向があった。本研究の結果から,対人的な欲求の違いによって演技パターンが異なること,演技パターンの違いの背景に性役割観等の影響も考えられることが示唆された。

Copyright © 2011 日本パーソナリティ心理学会

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