パーソナリティ研究
Online ISSN : 1349-6174
Print ISSN : 1348-8406
原著
日本版Brief Core Schema Scaleを用いた自己,他者スキーマの検討
――クラスターパターンの類型化および抑うつとの関連
内田 知宏川村 知慧子三船 奈緒子濱家 由美子松本 和紀安保 英勇上埜 高志
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2012 年 20 巻 3 号 p. 143-154

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抄録

本研究は,自己と他者に対するスキーマを測定するために作成された日本版Brief Core Schema Scale(JBCSS)の信頼性,妥当性について検討をした。あわせて本研究では,自覚的な抑うつとスキーマとの関連について検討した。JBCSSの因子構造を確認するための確証的因子分析からは,「自己ポジティブ(PS)」,「自己ネガティブ(NS)」,「他者ポジティブ(PO)」,「他者ネガティブ(NO)」の4因子構造が確認された。さらに,クラスター分析によってこれら4因子を組み合わせたスキーマパターンの類型化を試みたところ,4つのクラスターが抽出された。分散分析の結果,自己および他者の両方に対してネガティブなスキーマをもつ群は,他の群と比べてもっとも抑うつ得点が高かった。こうした結果から,JBCSSで測定される自己と他者に対するスキーマを組み合わせて検討することで,症状に関するより詳細な情報が得られることが示唆された。

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© 2012 日本パーソナリティ心理学会
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