パーソナリティ研究
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原著
日本語版ICD-11 Personality Disorder Severity尺度(PDS-ICD-11-J)の開発
柴田 康順
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2025 年 34 巻 2 号 p. 166-176

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抄録

本研究の目的は,ICD-11に準拠したパーソナリティ症の重症度を測定する唯一の尺度であるICD-11 Personality Disorder Severityの日本語版(PDS-ICD-11-J)を作成し,その妥当性と信頼性を検証することである。著者はインターネット調査を実施し,成人291名分のデータを収集した。確認的因子分析の結果,PDS-ICD-11-Jは多くの先行研究と同様に1因子構造が成立し,十分な内的一貫性と再検査信頼性が確認された。相関分析の結果,PDS-ICD-11-Jは,病的パーソナリティ特性,パーソナリティ症特性,同一性機能,対人問題との間に十分な関連が示された。これらの結果から,PDS-ICD-11-Jの妥当性と信頼性が確認された。PDS-ICD-11-Jにより,パーソナリティ症の重症度の簡易的なスクリーニングが可能となるとともに,パーソナリティ症に関する実証研究の成果を国際的に比較検討することも可能になる。

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© 2025 日本パーソナリティ心理学会
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