物理教育
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導線を伝わる「信号の速さ」の測定
青木 秀夫
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1977 年 25 巻 1 号 p. 10-13

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抄録
導線に沿って電流が流れる機構を電子群の流れとして説明することは高校でも授業の際にしばしば試みられているが,電源スイッチを入れた瞬間にどのようにして電流が流れだすのか,また電源電圧の時間的変動はどんな速さで導線を伝わってゆくのかについての探究を生徒に大きな負担とならないように導入することは,それほど容易なことではないので,このような考察にはなるべくふれないように配慮しながら授業をすすめるのが通常である.しかし,最近のIC素子を使えば,このような不自然な配慮をすることなしに,むしろ積極的に導線に沿って伝わる信号の伝達速度というような概念についての生徒の興味をひき出すような授業展開の可能性がでてきた.このような目的のために試作した装置について報告する.
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© 1977 日本物理教育学会
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