物理教育
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カルノーサイクルの指導法
松本 定男
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1980 年 28 巻 4 号 p. 233-235

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抄録

「エネルギー消費」の指導に欠かせないものは,熱力学第二法則である.この法則の指導のポイントはカルノーサイクルにある,と思う.このカルノーサイクルをより理解しやすくするために,力学的な方法に置き換えて説明する.作業物質としては,気体の代りに水を用い,温度の代りに水槽内の水面の高さ,熱量の代りに水のもつ位置エネルギーを対応させた.また,動作は可逆変化の場合は2つの水槽の水面の高さが等しい状態での水の移動,不可逆変化の場合は2つの水槽の水面の高さが等しくない場合の水の移動を当てた.この方法によってカルノーサイクルが最も効率よくエネルギーを利用していることを説明する.

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© 1980 日本物理教育学会
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