1982 年 30 巻 3 号 p. 157-161
昭和56年9月7〜12日ハンガリーのBalatonfuredで開かれたGIREP(物理学教育研究に関する国際グループ)の1981年の会議に参加した.今回の会議では目下各国民が直面している核物理学及び核エネルギーをめぐっての科学的,技術的,社会的,心理的等々の大きな問題とそれの解決に関して,我々が如何に次の世代を教育すべきかということについて多くの角度より論議した.参加各国(30カ国)の現状や関係教育者達の報告や討議は我々が真剣に考慮して,我国の理科教育にも大いに参考とすべきことが多々あった.本文ではそれについて筆者の見聞と感想の一端を述べる.