本校の理科研究部が,日本学生科学賞に出品を始めて以来,今年で33年目となります。通算テーマ数は51本となり,その多くは,物理分野のテーマです。幸いにも,今年で連続20回目の中央審査入選・入賞を果たすことができ,現在,部員・顧問一同,一息ついているところです。この程,編集の方から,「物理嫌い」の生徒が増加している中で,当クラブの活動の様子,とりわけ生徒たちが熱心に取り組んでいる生の姿を紹介してほしいとの依頼がありました。そこで,本年度までの研究の中から,幾つかのエピソードを拾いつつ,研究の姿をお伝えしたいと思います。なお,何分限られた紙数のため,多くのテーマに触れることができないことを,あらかじめお断りしておきます。