1994年には学会声明などの形で物理教育の危機が指摘されるなかで,新学習指導要領がスタートした。一方,次期学習指導要領改訂に向けて,学術会議科教研連委は2度にわたり検討の会をもった。また,当学会では全国の役員に改訂に向けての対応について意見を求める,等々の動きがあった。そのいずれにおいても,小中高大を通しての物理(理科)教育カリキュラム検討の必要を指摘する声は強かったがまだそのまとまった提示はない。そこで,文献1)を受けこの方面の検討に資することを願って表題のテーマで座談会をもつことにした。(この記事に対する意見感想などを学会事務局宛お寄せ下さい。)