2004 年 52 巻 1 号 p. 64-73
平成15年度日本物理教育学会年次集会の分科会では「学力向上フロンテア」をテーマとして話し合いがもたれた。分科会は3カ所に分けて行われ,新教育課程のもとで「学び」の姿勢・方法をどのように捉え,生徒の学力向上に繋げていくのがよいか,行政サイド・小・中・高の現場の教師・第三者機関等いろいろな立場から活発な意見交換がなされた。分科会IIでは,物理という枠組みを敢えてはずして,学校教育全般より「学力向上の試み」について意見を聞いた。本編ではその内容の概要報告を述べる。