物理教育
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物理量の四則演算のしくみ : 単位量の意味
小林 幸夫
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キーワード: 物理量, , 単位量, ベクトル, 座標
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2005 年 53 巻 4 号 p. 326-331

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抄録
測定とは,対象の量が単位量の何倍かを求める操作である。この立場から,物理化学では物理量=数値×単位量の表現を採用する。しかし,物理教育では,単位が量ではないという誤解が生じている。このため,数値と単位量の積の意味が物理教育の中で正しく普及していない。単位が量だからこそ物理量の四則演算が成り立つ。量計算は,高校数学のベクトル算法と同じしくみの計算である。この事情を線型代数の基礎を踏まえて解説する。
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© 2005 日本物理教育学会
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