物理教育
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パソコンを使った手軽で精度の良い音波の実験
北村 俊樹
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2007 年 55 巻 3 号 p. 209-214

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抄録

Windowsパソコンとマイクとスピーカーを使った,手軽で精度の良い音波の実験方法および実験用ソフトを開発した。音波の実験の中でパソコン計測を使うことで,(1)初めて実験が可能になる(2)実験の精度が高くなる(3)装置や実験方法が簡単になる(4)演示実験の項目を生徒実験でできる,という項目を選び実験化した。さらに授業で実践した。ソフトはデジタルメモリスコープ,周波数カウンター,ファンクションゼネレータの機能を持ち,これと実験方法を工夫することで,開管の自由端反射と音速の測定,正確なうなりの発生,簡単にできる干渉実験,ドップラー効果の振動数測定,弦や管の共鳴での正確な振動数測定など,多くの実験を生徒に理解しやすい形で行えるようになる。

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© 2007 日本物理教育学会
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