物理教育
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塩化カルシウムを寒剤とした拡散霧箱の開発
柚木 朋也津田 将史
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2012 年 60 巻 3 号 p. 184-187

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抄録

本研究は,霧箱の冷却において,従前のドライアイスの代わりに寒剤を使用する方法について論じたものである。ドライアイスを利用した霧箱では,ドライアイスの保存が難しく,地方においては入手が難しいという問題点がある。そこで,本研究では,霧箱の冷却に塩化カルシウム6水和物(CaCl_2・6H_2O)を寒剤として利用することを試みた。その結果,寒剤を用いた霧箱においても放射線の飛跡が観察できることが明らかになった。

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© 2012 日本物理教育学会
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