東北大学大学院理学研究科
2014 年 62 巻 1 号 p. 23-29
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変位電流特集に際して投稿した「変位電流は磁場を作るのか?」に関し多くのご意見,質問を頂いた。本論文では,古典電磁気学における変位電流密度の役割をより深く理解する上で重要な基礎概念を説明する。例えばマクスウェル方程式,遅延ポテンシャルと因果律の関係や,特殊相対論との関係である。その過程で,変位電流密度はマクスウェル方程式において欠くことできない重要な役割を果たすが磁場の源ではないこと,磁場の因果的源は元を正せば全て電流密度であることを明らかにする。
日本物理教育学会誌
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