新潟大学大学院自然科学研究科数理物質科学専攻
新潟大学教育学部
元千葉県立土気高校
神戸大学大学教育推進機構
神戸大学理学部
2019 年 67 巻 1 号 p. 2-9
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ボルタは,麦わら検電器(今日の箔検電器)を発案し,麦わらの開く角度に対応する物理量として,電位の概念を提唱した.本論文ではこうした箔検電器の動作原理を明らかにするために,導体系の理論に基づき,箔検電器に対する「遮蔽コンデンサーモデル」を提案する.また,等角写像を用いて箔検電器内部の電場分布を考察し,箔の開く角度と電位の関係を解析的に求め,ボルタの推論が成り立つことを定性的に示す.箔が開く要因について広く用いられている記述が十分なものではないことを我々の考察は示唆している.
日本物理教育学会誌
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