1996 年 11 巻 1 号 p. 54-58
フェニトロチオンMCを主成分としたK5―123製剤のゴキブリに対する基礎効力試験および準実地試験を行った.また,排泄物ならびに死亡個体を介した同製剤の伝播効果についても室内試験で観察した.
K5―123製剤は基礎効力試験において,既上市ベイト剤に比べ明らかに優れた効果を示し,準実地試験においても誘引性が高く評価され,ゴキブリ用製剤として実用化が期待された.また,室内試験において伝播効果の評価を試みたところ,既上市品に比べ顕著なその効果が認められた.