ペストロジー学会誌
Online ISSN : 2432-1532
Print ISSN : 0916-7382
短報
昆虫死体のカタラーゼ活性簡易チェック法の基礎検討-その2-
望月 香織辻 英明
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2001 年 16 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

今回の結果より ,加熱処理においては煮沸だけでなく,75℃程度のマイルドな高温殺菌条件でも活性は失活すること,pH値が低いと思われる食品ほど早く失活すること,醤油や味噌のように塩分を含む食品中では比較的長期間カタラーゼ活性が持続すること,糖度の高い食品中では微生物の発生が押さえられながらもカタラーゼ活性が残ることが判明した.また,カビや微生物の発生する条件があれば,一度失活した虫体からも反応がみられる(微生物による)ことが判明した.カタラーゼ反応による混入時期の推定は,これらのような条件や虫の種類による違いを考慮しながらケースバイケースで判断する必要があると考えた.

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© 2001 日本ペストロジー学会
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