静脈学
Online ISSN : 2186-5523
Print ISSN : 0915-7395
ISSN-L : 0915-7395
総説
下肢静脈瘤硬化療法の基本手技
平井 正文岩田 博英澤崎 直規
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2005 年 16 巻 3 号 p. 139-146

詳細
抄録

硬化療法は,単独で応用するにしろ,ストリッピング手術や結紫術と併用するにしろ,下肢静脈瘤治療において大きな役割を担つている。しかし,その治療成績には硬化療法の手技が大きく関与する.そこで,治療成績の向上および合併症の減少のために特に以下の基本的手技を強調した (1)注入する硬化剤の量は原則0.5mlまでとする  (2)硬化剤の濃度を,静脈瘤の太さに応じて変化させる (3)硬化剤の注入は,下肢を挙上させるいわゆるempty vein手技でおこなう.また硬化剤注入中,注入後におこなう指による注入部位への継続した圧迫も,empty vein手技にかなっている (4)硬化療法後には適切な圧迫療法を加える。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top