日本写真学会誌
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生物活性炭による写真廃液中の難分解性化合物の分解
鈴木 誠治原 菜穂子宮崎 英男堀 清高
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1998 年 61 巻 5 号 p. 300-305

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抄録

生物処理はその環境負荷が低いことを考えると写真廃液処理の究極の方法と考えられる。しかし写真廃液はエチレンジアミン四酢酸のような難分解性化合物を含むので, 生物処理では写真廃液を完全に分解できないという問題がある。本報告において我々は生物活性炭 (Biological Activated Carbon;BAC) が, 写真廃液を活性汚泥処理した後に残存するFe (III) edtaとその他の難分解性化合物を分解することを見出した。BACによるFe (III) edtaおよびその他の難分解性化合物の分解速度はそれぞれ0.042, 0.052mg・d-1・g-AC-1であった。BACの難分解性化合物の分解能力はコメタボリズム (co-metabolism) によって促進された。

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© (社)日本写真学会
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