半導体光触媒である酸化チタン (TiO2) 薄膜による, メチレンブルー (MB) の光触媒分解反応に対する磁場効果を0-1.5 Tの磁場下で研究した. MB水溶液中で酸化チタン薄膜に光照射すると, 光触媒反応により, MBが分解され, N-メチル基が脱メチル化したAzure AおよびAzure Bが得られた. MBの分解量を紫外可視吸収スペクトルにより定量した.OTと1.5Tの磁場下では, 1.5Tのほうが, 約7%分解量が増加した. 磁場効果のメカニズムとしては, Δg機構によりTiO2薄膜中の電子-正孔対の寿命が延びたものと考えられる.