2007 年 70 巻 6 号 p. 364-367
天体のような微弱光を対象とする画像は, 撮影に数分から数時間という長い時間が必要である. しかしその結果得られるデータは階調が豊かとは言い難いものが多い. 従来の8ビット階調の画像処理では階調が失ってしまう. そこで専用のシステムを構築する必要があった. 撮像した画像を記録するためのフォーマットの選定, 画像処理ソフトウェアの設計がキーとなる. 32ビット階調を採用することで, 階調再現を重視した処理システムの構築に成功したので, ここに報告する.