青森県・十二湖の一つ青池の青色呈色について,画像解析とモデル計算を行った。モデリングでは,池の青色呈色は,湖底乱反射前後の水による光吸収と波長依存性を持つ湖内光散乱前後の水による光吸収,という2 つの要因で生じると考えた。画像解析結果とモデル計算結果との比較から,湖底乱反射および水の密度変動散乱(分子散乱)が呈色に寄与していることがわかった。湖面の色調については,前者の呈色は緑色を帯びた青色で,後者は濃い青色であり,それらの寄与を分離できた。「青池カラーチャート」を含めたモデル計算により,青池の最大水深 (8.8 m) はこれら二者が同オーダーの大きさで寄与する条件であることが明らかになった。