陸水物理学会報
Online ISSN : 2758-7231
第43回研究発表会(2022釧路大会)
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北海道・然別湖の結氷下における水温特性について
*大八木 英夫知北 和久澤田 結基金森 晶作
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p. 12-

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抄録
ジオパークは,ユネスコの正式プログラムで,地球科学的価値の高い自然環境を保護・保全し,教育やツーリズムに活用しながら,地域の持続可能な開発を進める地域認定プログラムである。2022 年10月現在,46 地域が日本ジオパークネットワークに加盟しており,その内9 地域がユネスコ世界ジオパークである。「とかち鹿追ジオパーク」は,北海道東部に広がる十勝平野の北西部に位置する鹿追町全域をエリアとし,2013 年12 月に日本ジオパークネットワークに加盟している。とかち鹿追ジオパークの地域のテーマは,「火山と凍れ(しばれ)が育む命の物語」であり,風穴地帯の永久凍土をはじめとする然別湖およびその周辺の自然環境で構成されている。然別湖では,冬季に湖上に雪と氷を使った建物が造られ,湖の結氷を観光資源にしている地域でもある。気候変動の影響を最も強く受ける水環境は水温と凍結現象であり,凍結現象が観光資源になっている然別湖において水温環境の解明は急務であるといえる。本発表では,湖水の主に水温環境の季節変動について議論する。
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© 2022 陸水物理学会
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