順天堂医学
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特集 内視鏡―最近の進歩
早期胃癌に対する内視鏡的治療
--内視鏡的切除法の実際と問題点--
浜田 勉
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1993 年 39 巻 1 号 p. 11-15

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抄録
早期胃癌に対する組織切除法による内視鏡的切除治療は, 外科的手術にかわる新しい治療法として注目されている. しかし, 手術可能な症例を対象に行うには, Informed consent, 厳格な適応と完全切除の判定基準が必要で, われわれは適応を大きさ1cm以下 (陥凹型ではひだ集中がないこと) とし, 切除標本で癌断端に10正常腺管以上が存在することを完全切除と定義した. 過去7年間で手術可能な1cm以下の80病変に対して内視鏡的切除治療を行った結果, 完全切除率は66.3%であった. 不完全切除や遺残切除の原因をみると, 肉眼型では陥凹型に多く, 部位では胃体部から胃角部にかけての小弯や後壁であり, 再発も10病変に認めた. 5病変は再切除し, 残り5病変は再切除が困難であり外科的手術を施行した. 内視鏡的切除の向上には内視鏡機器や処置具などに改良の余地があると考えられた.
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© 1993 順天堂医学会
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